中国地図出版株式会社「安佐北区・南区精図」
書名:中国地図出版株式会社「安佐北区・南区精図」
1-3月が繁忙期につき、間が空いてしまいました。今回のご紹介は、かって広島県広島市にありました「中国地図出版株式会社」の住宅地図のご紹介です。
現在は同名の会社が中国にもあるようで、この会社の情報はほとんど出てきません。
以下筆者の知る限りの知識です。
・本社は広島市で、岡山市にも支店があった
・住宅地図の発行エリアは、広島の主要都市及び岡山市・倉敷市
・サイズはB5の縮小版とB4
・本品もそうであるが、広島市は2区まとめて1冊で発行されており、ただでさえ単価が安いのにお買い得感があった。B5版は4000円程度、B4版は1万円程度ではなかったか。(ゼンリンの旧:広島市地区住宅地図の単価が安いのは、これに対抗してで間違いないでしょう。
・確か最終の発行は2005-2008年くらい。法人検索では、以外にも令和4年の12月の法人清算と出てきます。愛媛県松山市の同業「セイコー社」と提携関係にありましたが、こちらも2016年に廃業しました。
こんなところです。間違いがありましたら申し訳ございません。
さて地図本体ですが、フォント等かなり古臭いデザインであるものの、昭和59年製とそこまで古くありません。なお発行年月の記載はありません。
広告の自動車のデザインが、皆カクカクしてるのが時代を感じますね。
広島市安佐北区・安佐南区が1冊に入っているのでお得です。各4町しかありませんが、現在は相当区分が変わっていると思われます。
全面的に手書きで、かなり細かいです。
佐伯郡、現在の広島市佐伯区のものもありますが、作りは同様です。
価格は共に1万円、上記の通り、ここから最後まであまり値上げしていなかったはずです。
参考
同世代のゼンリン住宅地図は、「ゼンリン広島」という別子会社が発行していたようです。たしか金沢市もそうであったので、同業他社のあるところでは何らかの対抗措置でそうしていたのかもしれません。同じくトヨタの広告があるのが、対抗意識を感じますね。
なお併記してある弘文図書出版も情報ゼロで、法人検索でも該当ありません。